JSPS Core-to-Core Symposium on One Health Approaches to Chemical Risk Managementを開催しました。

2024.10.10

沿岸環境科学研究センター(CMES)は「JSPS Core-to-Core Symposium on One Health Approaches to Chemical Risk Management in Ehime」を9月30日と10月1日に開催しました!

 

 

 

 

 

 

本シンポジウムでは、南・東南アジアの開発途上国の持続可能な発展を実現するために、医療、農業、水産養殖、畜産業などの分野で使用される化学物質が環境や生態系に与える影響を緩和しつつ、人々の健康を守り、農作物・養殖魚・家畜の生産性を高めて人々の生活を守ることを目標として、様々な専門性を持つ研究者が集まり、最新の研究成果の発表が行われました。また南・東南アジア5か国からも約30名の研究者を招待し、各国が直面する課題とその解決に向けた取り組みに関して、活発な議論が展開されました。

一日半のシンポジウムの参加者は約100名にのぼり、16題の口頭発表と56題のポスター発表が行われました。基調講演では、CMESと長年にわたり共同研究を推進してきたタイのブラパ大学のAnukul Buranapratheprat先生から、海洋研究の最新知見と、CMESとの共同研究の経緯を踏まえ、今後の展望についての発表がありました。

 

 

 

 

 

学生を中心としたポスター発表では、CMESからも多く学生・若手研究者が英語での発表と議論に挑戦する姿がみられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目の夜には懇親会を開催し、カジュアルな雰囲気の中で国際的な交流が深まりました。ムスリムの参加者にも配慮し、料理はすべてハラル対応のものを用意しました(ご協力いただいた懇親会場のvala KIELO様、ありがとうございました!)。本シンポジウムは、関連研究の成果発表や議論のみならず、将来的な国際ネットワークの構築にも重きを置いたものであり、その観点からも非常に有意義な時間となりました。

 

 

 

 

 

今回のシンポジウムでは、多角的な視点から活発な議論が交わされ、今後の国際共同研究やネットワーク構築に向けた重要な一歩を踏み出すことができました。来年のJSPS Core-to-Coreシンポジウムの開催地は未定ですが、今回のような議論の場を継続して設けることで、国際的かつ学際的なネットワークを一層強化し、南・東南アジアの持続可能な社会の実現に貢献していきます。